シネマレンズ レンタル:Canon CN-E 45-135mm T2.4 L F、Canon CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S、同じシネマレンズでも使う場面が違うってどういうこと!?
こんにちわ!東京カメラ機材レンタルです!
去年の2月頃に『【お値段300万円!?】CINEMA EOS SYSTEM CN-E45-135mm T2.4 LF入荷!!』というブログを投稿させていただきました。
弊社に【Canon CN-E45-135mm T2.4 L F FLEXズームレンズ】が入荷されたので、「シネマレンズとは?」「レンズの特徴」「レンズを使用した感想」を執筆して、皆様に「Canon CN-E45-135mm T2.4 L F FLEX ズームレンズ」の素晴らしさを紹介させていただきました。
そして、その記事を見た方からこんな質問がありました。
「いくつかシネマズームレンズが商品のラインナップにあるけど、焦点距離以外に違いはあるのか?」
とてもいい質問です。
答えとしては…
「あります、スペックによって使用用途や場面が変わってきます。」
「え?シネマレンズっていうからどれも映画撮影用に使うものじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、そもそもシネマレンズというのは決して使用する場面が映画撮影用だけで収まるレンズではございません。
この記事では、改めて「シネマレンズとは?」というのをおさらいした上で、Canonのシネマレンズ【CN-E45-135mm T2.4 L F FLEX ズームレンズ】と【CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S】を例に挙げて、同じズームレンズでも使用用途が変わってくることがあるのを解説していこうと思います!
Canon CN-E45-135mm T2.4 L F FLEXズームレンズの詳細はこちら!
Canon CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S
Canon CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS Sの詳細はこちら!
この時期を通して、シネマレンズの奥深さを知ってもらえたら幸いです!
改めて「シネマレンズとは?」をざっくりおさらい!
「シネマレンズとは何か?」という問いに、結論としては「動画撮影に使用される高価なレンズ」となります。
一般的に皆さんが持っている、または見たことがあるのはスチルレンズと呼ばれる、写真を撮る際に使われるレンズです。
(※写真は【Canon RF24-70mm F2.8 L IS USM】)
写真を撮る時に使うレンズではありますが、こちらのレンズでもかなり綺麗な動画を撮ることができます。
では、シネマレンズとスチールレンズでは何が違うのでしょうか?
違いとして大きいのは
・マニュアルフォーカスのみ
・ブリージングフリー
の二点です!
・マニュアルフォーカスのみ
シネマレンズにはオートフォーカス機能は搭載されておらず、マニュアルフォーカスのみのものがほとんどです。
現行のスチルレンズに搭載されているオートフォーカス機能はとても便利ではありますが、『画角を変えずにピントだけを素早く変える』といった映像表現をするには不向きです。
そこでシネマレンズはそういった動画撮影のニーズに合わせてマニュアルフォーカスのみとなっています。
・ブリージング
ブリージングとはピントを変えた際に発生する画角が変化してしまう現象のことです。
具体的な例でいうと、スチールレンズでは奥にある被写体から手前にある被写体にピントを変更すると画角が少し縮小したり拡大されてしまう現象が発生してしまいます。
少しの変化ではありますが、動画として見ると違和感を感じやすいので、動画撮影の際はブリージングをなるべく起こしたくありません。
シネマレンズでは常に滑らかでスムーズなフォーカスができるように設計されていることによりブリージング現象も発生しにくいようになっております。
普段何気なく見ている映画によくあるシーンでピントが合うところが変化する表現は高価なシネマレンズによって可能になっているのがわかりますね!
シネマレンズが映画撮影以外で使われる場面とは?
シネマレンズがいかに動画撮影用のレンズとして優れているのがわかりましたが、映画以外で使われる場面というのはどういった場面なのでしょうか?
冒頭でも述べましたが、【CN-E45-135mm T2.4 L F FLEX ズームレンズ】と【CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S】を例に比較していきましょう。
【CN-E45-135mm T2.4 L F FLEX ズームレンズ】のスペックを確認すると…
- 8Kカメラ対応高画質
- フルサイズセンサー対応
- 大口径 ズーム全域 T2.4通し
- 単焦点レンズ6本分(20・24・35・50・85・135mm)をカバー
- 統一したカラーバランス
- 11枚絞り羽根採用により、立体感のある自然なボケを表現
見た目もスペックも『ザ・シネマカメラ』といったレンズで、こちらは映画のような映像作品を作るのに適しています。
ちなみにですが、このレンズはEFマウントとPLマウントの2種類ありますが、弊社で取り扱っているのはEFマウントのレンズです。
なので、シネマカメラ以外にも一眼レフカメラにも取り付けることが可能です。
ではもう一方の【CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S】のスペックを確認してみると…
- 4Kカメラ対応高画質
- ズーム全域 T4.4通し
- 焦点距離は広角端18mmから望遠端80mmまでをカバー
- レンズ本体と電動ズームユニットを一体化
- ワンマンオペレーションを考慮した小型・軽量化
- 専用グリップが装着可能
いかがでしょうか?
シネマカメラだけどオートフォーカス搭載、大型になりやすいレンズにもかかわらず小型で軽量、専用グリップが装着可能…と同じシネマカメラでもだいぶ見た目もスペックも違っていますよね。
こちらも動画撮影に適していてシネマカメラに取り付けるレンズではありますが…
映画撮影時のようにカメラを置く位置を決めて撮影方法を綿密に決めるような時に使うのではなく、機動性を活かしたニュースの取材やドキュメンタリー撮影に使うENGの時に使用するのが適しているのではないでしょうか。
「ENG」とは…?
ENGとはテレビ番組制作手法の一つで、ニュースなどのテレビ番組全般の動画素材の収集方法として、肩に担ぐスタイルのマニュアルレンズを搭載したカメラレコーダーで番組素材となる映像・音声を取材すること。
ちなみにENGは「Electronic News Gathering」の略語で、直訳すると「電子的ニュース取材」という意味になります。
ここでいう電子的というのは、フィルムを使わない、またはテープレスのことを示しています。
つまり、ENGを簡単に要約すると『肩に担ぐような大型テープレスカメラで機動力を活かした取材・動画撮影すること』となります。
ここで少し前の話を思い出してみてください。
【CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S】のスペックは…
- シネマカメラだけどオートフォーカス搭載
- 大型になりやすいレンズにもかかわらず小型で軽量
- 専用グリップが装着可能
そうです、【CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S】は機動力を活かしてその場で動き回り、ピント合わせも即座の判断が求められるENGの時にぴったりなレンズとなっているんです。
レンズには珍しくグリップが付いているのは、片手をカメラに置いて、もう一方の片手をレンズに添えられるようにして、映像に安定感持たせるため。
とても使用される場面が考えられたレンズとなっています。
動画撮影用レンズというだけでも多種多様
一番最初の質問に戻りますが、「いくつかシネマズームレンズが商品のラインナップにあるけど、焦点距離以外に違いはあるのか?」という問いに
「あります、スペックによって使用用途や場面が変わってきます。」という答えの意味を皆さんにご理解していただけたのではないでしょうか?
動画撮影といっても、撮影する環境や状況、方法はいろいろあります。
そして、カメラとレンズも多種多様です。
「こういった撮影するときはどのカメラと、どのレンズを組み合わせてレンタルしたらいいのか?」と悩まれる方も多いかと思いますので、迷っている方はぜひ、一度ご相談のご連絡をいただければと存じます!
今回ご紹介したシネマレンズは弊社でレンタルできます!
Canonのシネマレンズ【CN-E45-135mm T2.4 L F FLEX ズームレンズ】と【CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S】は弊社でもお取り扱いがございます。
この他にもCanonやFUJINONのシネマレンズのお取り扱いがございますので、シネマレンズを試してみたい方はぜひご利用ください。
CN-E45-135mm T2.4 L F FLEX ズームレンズ
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Canon CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS Sの詳細はこちら!
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