ビデオカメラレンタル:なんでこんなにあるの!?業務用ビデオカメラのボタンを解説
こんにちは!東京カメラ機材レンタルです!
突然ですが、まずはこちらの画像をご覧ください。
それと、こちら
こちらは【Canon EOS C300 Mark III】と【SONY FX6】 というプロ仕様のカメラなのですが…
とにかくボタンが多い!!
カメラ未経験者から見たらミラーレスカメラ・一眼レフカメラでもきっとボタンが多く感じられるでしょうが、こちらはその比にならないほどの数です。
シネマカメラ・業務用ビデオカメラに触れたことがない方であれば、
「こんなにボタンって必要なの?」
「こんなにボタンがあってもカメラマンは扱い切れるのか?」
「どのボタンがどのような効果があるの?」
おそらくそういった疑問を抱くのではないでしょうか?
今回はシネマカメラ・業務用ビデオカメラのボタンがなぜこんなにあるのか、それぞれのボタンがどういった効果があるのか解説していきます!
なぜこんなに多くのボタン・スイッチが必要なのか?
多数のボタンを見て、大抵最初に思うことは
「こんなにボタンがあって全部使うことあるの?」
実はこのボタン、プロの方でも全部使うという場面は多くありません。
では、何故こんなにボタンとスイッチが配置あるのか?
それは…「どんな場面であっても即座に対応するため」です。
例えば、テレビカメラマンは、屋外ロケ撮影時に即座に色々な対応を求められることは少なくありません。
天候の変化による光量の変化や屋外から暗い室内へ入るような急激な明るさの変化に対応したり、予定のないカメラワークを要求されたり…とディレクターから無理難題な提案であっても対応していきます。
そういった多種多様な場面にカメラマン単独で対応するために多くのボタンが配置されているのです。
例えばこんな場面で、こんなスイッチが使われている
例えば、【Canon EOS C300 Mark III】と【SONY FX6】にはどちらにもNDフィルターが内蔵しています。(※画像の枠内が内蔵NDフィルターをONにしたり光量を調節したり、自動から手動にするボタンの並び)
この内蔵NDフィルターは便利だからというだけではなく、ちゃんとした業務上の理由があって内蔵しています。
「ちょっと手間だけど、レンズにつけるNDフィルターがあればいいんじゃないの?」
と思われる方もいるかもしれません。
確かにレンズにつけるタイプのNDフィルターで充分な場合があります。
ですが、撮影時間が限られているなかでレンズを取り替える必要がある現場で、レンズを替えるるたびに「NDフィルターを取り付けて、露出を調整して…」という時間がもったいなかったり、
またはレンズによっては、
こちらは【SONY FE 12-24mm F2.8 GM】というレンズですが、レンズの形を見てみると魚眼レンズのように出っ張って膨らんでいるような形になっています。
さらに、12mmの状態で使っているとレンズに何かを取り付けると画面の四角に映り込み=ケラレが発生してしまいます。
そういったレンズにNDフィルターを取り付けることは難しいです。
こういった特殊な形のレンズで屋外でロケする場合、内蔵NDフィルターは重宝します。
オートからマニュアル(手動)もボタンでワンタッチ!
また、別の例を挙げると【Canon EOS C300 Mark III】と【SONY FX6】にはどちらにもオート機能を(一時的または永続的に)マニュアルに替えるボタンが多数あります。
(※画像の枠で囲っているところがオートからマニュアルに変えるボタンの一部)
オートフォーカスが標準装備されているカメラが多いので、「オートの方が便利なことが多いのでは?」と思いがちになりますが、プロの現場だとマニュアルでないといけない場面が多いです。
映画やCM撮影だと、「人混みの中にいる被写体にだけフォーカスを合わせたい」といった場面があります。
この場面でオートフォーカスにしてしまうと、被写体以外の顔にカメラが自動でフォーカスを合わせてしまってせっかくの演技が撮りきれなくなってしまいます。
また、バラエティ番組の外ロケ撮影の場合、明るさが急激に変わることがあるためにISOやF値がオート仕様で変わってしまうとピントを即座に合わせられなかったり、思い描いた画が撮れなかったりします。
そういったことを回避するためにオートからマニュアルに切り替えるボタンが配置されています。
シネマカメラだと撮影準備がワンタッチでできる機能がたくさん
先ほどまでは業務用ビデオカメラとシネマカメラ、どちらもに搭載されている機能を紹介しました。
ですが、業務用カメラとシネマカメラだと撮影する場面が違うために、搭載されているボタンも違ってきます。
シネマカメラだと天候などの外的要因で即時性の対応を求められることもありますが、「こういった画が撮りたい」決めていることがほとんどです。
そうなると、撮影の肝となるのがカメリハなどの『準備』となります。
この『準備』の段階ではピントがあっているのか、露出は適正なのか、カラーグレーディングは大丈夫なのか、画角内に余計なものは写っていないか、など確認する作業がたくさんあります。
その確認作業にはピーキング・ゼブラ・波形モニター、画面の拡大などの機能を使っていくのですが、それを一つ一つタッチパネル操作でやっていくのは手間になってきます。
そういった手間を省くためにピーキング・ゼブラ・波形モニター・画面の拡大をワンタッチでできるボタンがシネマカメラには配置されています。
もちろんホワイトバランスを調節するボタンもついています。
他にも、
・出力映像にLUTを適応するボタン
・スローモーション&ファストモーション撮影に切り替えするボタン
・静画を撮るボタン
など映画・CM役立ちそうなボタンが盛り込まれています。
業務用ビデオカメラには役割が決まってないボタンがある?!
業務用ビデオカメラの【SONY FX6】には一際目立ってるナンバリングされたボタンが搭載されています。
このボタン、実は役割が決まっていません。
正確に言うと、カメラマンで役割を決められるボタンになっています。
名前はアサイナルボタンと言って、フォーカスの固定、ピーキング表示や録音ボリューム、さらにはREC開始までなんでも割り当てることが可能となっています。
ロケを軽く下見して「このボタンがあればスムーズに撮影ができるな」と思ったら、すぐに割り当てて撮影に入ることが出来る…そんなことできるボタンがあるのは業務用ならではだな、と思いますよね。
ぱっと見はわからないけど、一個一個の機能がわかれば納得
まだまだ他にも音量に関するボタンなどもありますが、説明が長くなるので割愛させていただいて…。。。
なんとなくですが、多数配置されているボタンがむやみやたらにあるのではなく、ちゃんと一個一個に意味があるのがわかってきたのではないでしょうか?
全てを理解、そして扱い慣れるまでには時間を要しますが、すべて使い慣れてる頃にはきっとプロにかなり近づいていると思われます。
もし、もっと知ってみたいと思った方は、ネット上に各機材の説明書がアップされているので、軽く見てみてください。
とはいえ、そこで理解しても実機を触らない限りはシネマカメラ・業務用ビデオカメラを「扱える人」とは言い切れないので、レンタルして本当に「扱える人」になることをオススメします。
ぜひ、一度レンタルして業務や撮影を通じながら、色々なボタンを触ってみてカメラの楽しさ・扱いやすさを味わってください!
上記記事内でご紹介した機材は東京カメラ機材レンタルでもレンタルを行っていますので、ご興味があればぜひ、ご連絡ください!
Canon EOS C300 Mark III
Canon EOS C300 Mark IIIの詳細はこちら!
SONY FX6
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