大阪・関西万博開催記念!カメラ万博③〜日本編〜

こんにちは!東京カメラ機材レンタルです!
【大阪中黒関西万博開催記念!カメラ万博】3回目となりました!
前回・前々回では世界のカメラメーカー・アクセサリーメーカーを紹介させていただきましたが、今回は日本のカメラ・レンズがどのように世界で活躍しているのか、紹介させていただきます!
カメラ万博三日目のテーマは『日本』!
やはりカメラ大国の日本を紹介しない訳にはいきません…!
ただ、日本のカメラメーカーについてはご存知の方も多いかと思います。
そこで、3回目では世界で活躍している日本のカメラ・レンズメーカー3社を紹介!
日本のカメラが世界でどのように使われているのか、そしてどれほど信頼されているのか、こちらの記事で知っていただければと思います。
世界には素晴らしいメーカーがたくさんありますが、やはり日本製って素晴らしいです!
日本館 第1コーナー:SONY

最初に紹介するのは、カメラだけでなくゲーム機、オーディオ機器も世界的な有名のSONYです!
SONYが世界の現場から使われている理由としては
- 世界トップシェアのイメージセンサー
- 高速・高精度なオートフォーカス性能
- 世界初のフルサイズミラーレスで業界をリード
- 数多くのプロの映像制作に使われてきた実績
具体的には以下のような現場で使われています!
【1. ハリウッド映画にて特殊な場所・環境の撮影】
SONYのカメラは映像作品の頂点とも言われるハリウッド映画の現場で使われています。
具体的な作品名を挙げると
- 『トップガン マーヴェリック』(2022)
- 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)
- 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)
- 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)
通常、ハリウッド映画撮影のメインカメラはArriやREDといった、映画撮影に特化したカメラを使用することが多いですが、撮影環境やシーンによってはSONYのカメラが選ばれることがあります。
例えば、『トップガン マーヴェリック』では戦闘機のコックピット内部で撮影するために、小型で高画質かつ、振動や重力にも耐えられるカメラが必要だったため、SONYのカメラが選ばれました。
【2. Netflix公式認証カメラ】
Netflixでは、「Netflix認証カメラ(Netflix Approved Camera)」という基準をクリアしたカメラのみが公式作品で使えるルールがあります。
そしてSONYのカメラでは以下のモデルが認証済みとなっています。
- VENICE / VENICE 2
- FX9 / FX6 / FX3
- α7S III(一部例外的にドキュメンタリーで使用可)
Netflixが自社作品の画質や編集効率を一定以上に保つために、公式認証カメラには技術的な以下の条件を満たす必要があります
- 4K UHD以上のセンサー解像度
- 10bit以上のカラー深度
- LogまたはRAWでの記録対応
- 高いビットレートでの記録が可能で、編集やカラーグレーディングに耐えられる品質。
- 信頼性と安定性
こういった高水準の条件と信頼を兼ね備えているのが、上記のSONYカメラということですね!
【3. ドキュメンタリー映画や音楽ライブでは「α」シリーズが】
ドキュメンタリーや音楽ライブは映像作品と違って、突発的なことがたくさんあります。
室内・室外の明暗さ、狭い室内、突発的に必要になる移動など、さまざまな状況にカメラが合わせてくれる必要があります。
その場合、「α(アルファ)」シリーズのカメラが役立ちます。
『A Queen’s Runway』というNetflixドキュメンタリーでは映像作家が、α7 IVを用いて収録。
音楽シーンを追いかけるコンサートフォトグラファーは、高感度性能で信頼性の高く、低照度のライブ会場でも優れたパフォーマンスを発揮できるという理由でα7 IIIを2台使用し、ライブショーやライブストリーミングの撮影。
このように世界中のトップクリエイターから評価をされて愛用されています。
日本館 第2コーナー:Canon

次に紹介するのは、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラの市場で、世界シェアNo.1を誇るメーカーのCanonです。
静止画のイメージが強いCanonですが、実は動画にも力をいれており、世界中でCanon製の動画カメラが使われています。
Canonが世界の現場から使われている理由としては
- タフで壊れにくい信頼性の高さ
- 「キャノン色」と呼ばれる優れた色再現
- 自然な映像オートフォーカス性能の高さ
- 報道関係者、スポーツカメラマンからの信頼も厚い
具体的には以下のような現場で使われています!
【1. 人物に焦点を当てた映画やドラマに】
Canonの一番の強みといえば、人の肌を美しく再現すること。
それは動画でも同じで海外のクリエイターがCanonのカメラを選ぶ1番の理由としては「色味」であることが多いです。
具体的な映画作品名を挙げると
- 『Captain Phillips(キャプテン・フィリップス)』(2013)
- 『Act of Valor(アクト・オブ・ヴァラー)』(2012)
- 『Need for Speed(ニード・フォー・スピード)』(2014)
- 『The Square(ザ・スクエア 思いやりの聖域)』(2017)
映画ではありませんがNetflixオリジナルシリーズの
『House of Cards(ハウス・オブ・カード野望の階段)』
はCanonがプロ映像業界でも十分な画質を持つことを示した代表作となり、その後Canon が映画業界で一気に広がったきっかけとなったと言われています。
【2. 色味が重要なドキュメンタリー作品】
人の肌もさることながら、自然の風景でも色の再現性は高い効果を発揮しています。
そのため、BBCの自然・社会ドキュメンタリーでも使用されることが多く
・『Our Planet(アワー・プラネット)』(2019)
では、地球の自然環境と野生動物を美しく捉えているのがわかるかと思います。
また、Canon製のカメラには堅牢性があるので、過酷な撮影環境の作品でも選ばれます。
- 『City of Ghosts(シティ・オブ・ゴースト)』(2017)
- 『Restrepo』(レストレポ)(2010)
といった作品では戦場・危険な状況でもCanonカメラの機動力で撮影を可能としています。
【3. 世界の報道でサポート】
Canonのカメラは世界の報道現場で「スピード」「信頼性」「描写力」の3点で評価されているため、スポーツや戦争の報道現場で静止画撮影だけでなく動画撮影でも利用されています。
実際の使用事例では
- 2020東京オリンピック、2022W杯
→国際メディアやスポーツ報道写真家がEOS-1D X Mark IIIやR3を使用。
- ウクライナ戦争の報道(2022年~)
→多くの報道写真家がCanon R5 / R3を使用して戦場取材。
余談ですが、スポーツではCanon自身も報道業界を以下のようなサポートしています。
- キャノンが提供する会員制サポートプログラムを通じて、世界中のイベント会場で即時修理や機材貸し出しを行うサポート
- オリンピックやW杯などでは「Canonの修理ブース」を会場に設ける
こういった手厚いサポートもCanonが信頼されている一因なのかもしれません。
日本館 第3コーナー:SIGMA

最後に紹介するのはカメラではなくレンズメーカーのSIGMAです。(※最近ではカメラ本体も製造。)
いわゆるサードパーティと呼ばれる、純正以外のレンズを制作しているメーカーで、カメラ初心者の方では知らないという方いるかもしれません。
しかし、SIGMAのレンズは業界ではとても有名なメーカーで、品質の高さで純正のレンズよりもSIGMAのレンズを好んでいるプロの方もいます。
SIGMAが世界の現場から使われている理由としては
- 高解像・収差補正・美しいボケなど、設計が緻密
- 純正レンズ以上と評価される描写力
- コストパフォーマンスの高さ
- マルチマウント対応で汎用性が高い
具体的には以下のような現場で使われています!
【1.世界の写真家が愛用】
日本のサードパーティレンズメーカーとなると、日本でしか使われないのでは?と思う方がいるかもしれませんが、実はSIGMAでは2012年から世界に向けて活動を始めています。
Artライン(高解像・描写重視)というレンズは世界中のプロ・ハイアマチュアから絶賛。
解像力とボケが純正以上と話題になり、プロが「サードパーティの枠を超えた」と評価。
その後に発売された同シリーズのレンズは「描写力がZeiss Otusに近い」と世界中のメディアからレビューされたり、静止画で有名になったにもかかわらず映像・動画制作業界でも爆発的ヒットを起こしたりと躍進していきました。
そういった評価が広まっていった結果、
欧州の有力カメラ誌が参加しているEISAアワードでは
2013年、2015年、2017年、2020年にBest Product賞を受賞
写真業界最大級の国際団体が選ぶ、世界的な写真・映像製品賞のTIPAアワードでは
2014年、2016年、2021年、2020年に受賞
と世界から認められたレンズメーカーとなりました。
【2. あのハリウッド映画でも採用される】
先ほどの説明と重複しますが、もとは写真家から人気を得たSIGMAレンズですが、後に映像・動画制作業界でも爆発的ヒットとなり、2016年には映像制作専用のCineレンズを開発。
SIGMAは「サードパーティ」ではなく「プロ用ブランド」として一気に評価が上昇し、海外の映画監督の中で撮影に使用するレンズの一つとなっていきます。
最近の有名作品に使われた例では『トップガン マーヴェリック』(2022)です。
戦闘機コックピット内という非常に狭いスペースにカメラを設置する必要がありましたが、通常のズームレンズでは収まらなかったため、様々なレンズを探し求めた結果、SIGMAのコンパクトで軽量なシネズームレンズが唯一収まるサイズだったため採用された経緯があります。
ちなみに、撮影チームの要望によりSIGMAはレンズにレンズの焦点距離や絞り値などの情報をカメラにリアルタイムで送信できるようにカスタマイズして、制作した4セットは3セットがアメリカの撮映現場、1セットはSIGMA社内で保管されているとのこと。
こういった、実績により「映像業界でも通用するプロ仕様のブランド」として確立されていきました。
【3.CMやMV、ライブ映像・配信でも】
映像作品の頂点と呼ばれるハリウッド映画で使われていながらも、リーズナブルな価格で提供されているSIGMAレンズはCMやMV、ライブ映像でもよく使われています。
- Apple CM・YouTube OriginalsなどのWeb映像
- ファッションCMの撮影
- 受賞歴のあるMV
などに使われたことにより、多岐にわたる映像制作の現場で高く評価され、広く使用されています。
改めて…日本のカメラってすごい!

今回ご紹介した3社はほんの一部。
日本には、世界の映像業界やプロフェッショナルから信頼される技術と製品があふれています。
「この映画、こんな有名作品が日本のカメラで撮られていたの⁉」と驚いた方もいるかもしれません。
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