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ジンバルレンタル:ビデオカメラを乗せるのはアリ?テレビ番組制作の現場の方に聞いてみたら意外な話が聞けた。

最近、街中を歩いていると学生ぐらいの年齢の人がミラーレスカメラ+電動ジンバルで動画撮影している場面に出くわすことが多くなりました。
作品作りのためなのか、YoutubeなどのSNSに投稿するためなのか、はたまた何かを記録するためなのか…いずれにせよ、プロでない方でも高品質のカメラと電動ジンバルを携えて動画撮影することが可能になっているすごい時代だなと思います。
そんな場面に出くわすのが続いていると、ふと疑問に思うことが一つ浮かび上がりました。
「プロの現場ではビデオカメラを電動ジンバルに乗せることはあるのか?そもそもそのやり方はアリなのか?」

結論としては載せることは可能。ただその必要性はあるのか?

実際にテレビ関係者に伺ってみたところ、ビデオカメラをジンバルに乗せることは可能で、現場でもその組み合わせを使用する場面あるということでした。
しかも、そのビデオカメラはハンディカムのような一般で使われるコンパクトなものではなく「SONY Z90」や「Canon C300」のようなガッチガチの業務用のビデオカメラでやっているとのこと。

「業務用のビデオカメラにジンバルを?」
最初、その話を聞いた時に少し違和感を感じる組み合わせだな、と思いました。
理由としては
・ビデオカメラと比べて一眼レフやミラーレスカメラの方がジンバルと親和性が高そう
・ジンバルに重たいビデオカメラを乗せるとテレビ収録のような長時間撮影には不向きに感じる
・業務用のビデオカメラなら強い手ぶれ補正機能が付いているのでジンバルが不要に思えるなどにより、大きいビデオカメラがジンバルに乗っている状態をイメージすることが難しかったのです。
ですが、実際にビデオカメラにジンバルを乗せて撮影している現場に居合わせている方に、その使い方をする理由をお伺いすると「なるほど!」と言えるような、納得ができる話が聞けました。

業務用ビデオカメラでも手ぶれは発生する

たまにバラエティ番組でカメラマンさんが見切れると、ビデオカメラをバズーカ砲のように肩に載せて両手で抱えるような形で撮影している様子が映し出されます。
あの要領で撮影すれば充分手ぶれを気にしないレベルの動画は撮れるのではないか?と思いましたが、強い手ぶれ補正が入っているビデオカメラでもやっぱり手ぶれは発生してしまうそうです。
そして、その手ぶれを抑えるために業務用ビデオカメラでもジンバルに乗せて撮影をした方が手ぶれが少ないスムーズな映像が撮れるということでした。

一眼レフ・ミラーレスカメラよりもビデオカメラを使うワケ

そもそも一眼レフ・ミラーレスカメラより、業務用ビデオカメラを使われる理由としては何があるのでしょうか。
一眼レフ・ミラーレスカメラの方が画質がいい・被写体にピントを合わせて背景をボケさせられる、と映像にこだわりがある方に向いています。映像がキレイならこちらの方がいいのでは?と思えますが長時間で、さらに収録回数が多くなると話が変わってきます。
業務用ビデオカメラの方は全体にピントが合うので、映像全体がベタっとしてしまいますがピントを合わせる時間が限られていて日々多くの動画を撮影するカメラマンには最適なカメラとなります。さらにカメラが長時間動くことを想定されているので、バッテリー持ちが良かったり動きや寒暖差にも耐えられる頑丈さがあります。
他の利点だと
・SDカードが二枚同時録画によりリスク回避ができる
・キャノン端子により一眼・ミラーレスよりも録音される音がクリア
といった点でテレビの収録に向いているメリットが多くあります。

テレビカメラマンが思うビデオカメラを選ぶ理由は『接続端子』?!

先ほど挙げた利点もテレビ収録でビデオカメラを選ばれる理由になるのですが、深く掘り下げて聞いてみたところ、一番の理由として言っていたのは「SDIを接続する端子が搭載されているから」と答えていました。
「一番の理由が接続端子ってどういうことだ…?」
意外過ぎる答えだったので、その理由を深く伺ってみたところ、テレビ撮影の現場ならではの状況が『SDIを接続する端子搭載』の必要性を生んでいました。

テレビでの撮影現場は…カメラマンに指示する人がいる

テレビの現場はみなさんご存知「ディレクター」という役割の人がいます。
「ディレクター」とは担当している番組の現場の責任者。
「カメラマン」は「ディレクター」の欲しい画を撮るために動き、現場からのリアルタイムで指示される内容にそって撮影をしていきます。
そのため、「ディレクター」は「カメラマン」が欲しい画を撮れているのか確認したり、指示するために外部モニターの設置が必須となります。
この外部モニター設置に『SDIの接続端子』がかなり重要となります。

HDMIではなくSDI端子ではないといけない理由

カメラから外部モニターに接続するケーブルはHDMIケーブルとSDIケーブルの二種類あります。
HDMIは一般家庭でも普及されている映像と音声を送るケーブルで、SDIとは放送・映像業界などのプロフェッショナルな現場で使用される映像・音声ケーブルです。
このケーブルは端子が違うので、カメラに搭載している端子でどちらが使えるのか分かれます。
端子以外のHDMIとSDIの大きな違いとして、『電装距離と安定性』です。
HDMIだと電装距離が数メートルしかないのに対し、SDIは数十~数百メートル引いても問題がありません。
さらに、HDMIだとすぐに接触不良が発生してしまいモニター映像が途切れるしまうリスクがありますが、SDIだと安定性が高いのでそのリスクが回避できます。
SDIケーブルにはこういった利点があるため、テレビの現場のようなカメラよりも遠くの場所にモニターを設置して、かつ安定して映像を送り続けるためにはSDIケーブル端子を搭載しているカメラが必要となります。

テレビの現場でも機材はどんどん変わってきている

テレビの現場で『業務用ビデオカメラ+ジンバル』が使われる理由をまとめると…
・ビデオカメラでも発生する手ぶれをジンバルで抑えるため
・ビデオカメラの方が長時間撮影に向いているため
・業務用ビデオカメラだとSDIケーブルを繋げられる端子が搭載されているため
・SDIケーブルで遠くのモニター接続してディレクターに映像を確認させるため
となります。
こうして理由を述べられると、最初にあった『ビデオカメラ+ジンバル』の違和感がさっぱりと解消された気がします。
と同時に
「撮影する現場で機材って大きく変わるんだな」
「一般の方でも手に入る機材がプロの現場でも使われているんだ」
「でも、やっぱりプロの現場にはプロしか使わない機材も入ってくるんだな」
と、お話を聞いてる間は終始、勉強になっていて感動していました。
また機会があればプロの現場ではどういった機材が使われているか、撮影手法にどんな変化が発生しているのかここで報告していこうと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました!

ちなみに上記記事内でご紹介した機材は東京カメラ機材レンタルでもレンタルを行っていますので、ご興味があればぜひ、ご連絡ください!

SONY PXW-Z90

SONY PXW-Z90の詳細はこちら!

Canon EOS C300 Mark III

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DJI RS3 PRO

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