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東京カメラ機材レンタル

夏本番!カメラのオーバーヒート対策特集5つ!

こんにちは!東京カメラ機材レンタルです!
お休みの日にバイクと自転車の修理やメンテをしていたら、作業中に熱中症になってしまいダウンしてしまいました。
ダウン中に飲んだ経口補水液が美味しく感じました。
屋外はもちろん、室内にいても熱中症や脱水症状が起きてしまうので、こまめな水分と塩分補給はほんと大事です。

夏になると撮影で困ることがあります。
うだる様な暑さに熱中症対策が必要になる以外に、撮影中にカメラが動かなくなってしまうことがあります。
数年前に経験したことを綴ります。

これはある夏の日のことなんですがね、この日は雲ひとつない快晴で、とにかく暑かったんです。
気温は30度越えていたかな?そんな中、あるブランドのプロモーション映像の撮影で、数人で朝から外を何箇所か巡りながら撮影をしていたんですよ。

順調に撮影をしていったらですね、3〜4箇所目くらいの所ですかね?
ある駅前に大きな広場がありまして。
そこで撮影をしていたら、いきなりカメラの調子が悪くなってしまったんです。
あれ?おかしいな?カメラの録画ができない。
この後もまだ撮影があるのに、カメラが壊れて使えないとなると非常に困るわけですよ。
バッテリーもまだ十分に残っているのに、撮影をしやすい様にカメラにハンドルを取り付けたりしたけど、まさかそれが原因になるわけないよなと。

ふとカメラのモニターを見てみると、見慣れない表示が出ていたもんですから、これが気になりましてね。
この表示を消そうと思っても消えない。
なんだか妙に気持ち悪い。

仕方ないので少し間、カメラの電源をOFFにして、カチッとまた電源を入れたんです。
モニターを見たら、まだその表示がいるんです。
その瞬間ゾッとして全身から冷えた汗が吹き出して流れ落ちた。
参ったなと思うんですが、どうしていいか分からない。

それで、よくよくその表示を見ると丸に棒が刺さっていて、目盛りみたいなものがついている。
温度計みたいな形だ。ということはこれは温度を表しているんだ。
でもそんなに使っていないのに、なぜなんだ?そう思いながら、カメラ本体を触れたら思わず、アチッ!と声が出た。
カメラがジュージューと熱された鉄板の様な熱さになっていたわけだ。
これはオーバーヒートを起こしているんだと分かったわけです。

それで、これについて私思ったんですがね、もしかしたら普通の撮影でも、その中に時としてこんなことがあるんじゃないかなと思うんです。
いや、意外とこういうことが起こっているんじゃないかなと。
そんな気がするんです。
ふと稲川淳二さんみたいな語り口になってしまうやつです。夏ですしね。

この時なぜ撮影できなかったというと、カメラがオーバーヒートを起こしていたのが原因です。
今回はなぜオーバーヒートしてしまうのか?という原因と対策方法もご紹介していきます。

そもそも何でオーバーヒートが起きてしまうのか?

撮影中の気温の高さも原因の一つになりますが、高画質撮影を行うことでカメラのイメージセンサーに大きな負荷がかかり、発熱していきます。
具体的に言うと、4K以上での撮影だったり、低圧縮での録画や高ビットレート、ハイスピードフレームレートでの撮影は負荷が高いため発熱しやすくなります。
イメージセンサーの大きさも発熱に大きく関係しています。

高画質撮影を長時間行うとどうしてもオーバーヒートしやすくなります。

発熱の問題はイメージセンサーだけではなく、SDカードやCFexpressカードなどのメディア、バッテリーも発熱します。

オーバーヒートしてしまったらどうなる?

カメラ側で起きることとしては、カメラ内の温度が上がることで、センサーノイズが発生してしまい、画質が低下したり、暗く写ってしまうことがあります。
頻繁にオーバーヒートを繰り返すとその内、カメラ内の部品が熱で変形して壊れてしまうことも。バッテリーも高温状態で使用すると、寿命が短くなってしまいます。
SDカードやCFexpressカードなどのメモリーカードもファイルを書き込んでいる最中に、オーバーヒートしてしまうとファイルを破損してしまったり、保存できなかったりなんてことも。

ファイルの問題が一番怖いかなと思います。
カメラは最悪交換で済みますが、撮影したデータが無くなってしまうことは避けたいものです。

熱の問題は人もですが、カメラにとっても天敵なわけです。
では、手軽にできるオーバーヒート対策をご紹介していきます!

オーバーヒート対策5つ

背面液晶モニターをカメラから離す

最近のカメラであれば、背面液晶モニターが可動する様になっているかと思います。
液晶モニターを動かしてカメラ本体から離してあげると多少ですが、放熱効果を期待できます。

日陰で撮影

日陰で直射日光を避けて撮影するだけでも効果があります。
日陰での撮影が難しいのであれば、日傘を使うのも効果的。
この暑さで男性でも日傘をさす方も多くなってきましたし、昔と比べて抵抗は少ないかと思います。
ちなみにですが、埼玉県が行った日傘の効果検証で、日傘を使うだけで暑さ指数(WBGT)が1.5℃ほど低下したり、地面や建物・体から出る熱の「輻射熱」の軽減もできます。

日傘の効果検証、日傘モニター(県・市男性職員)調査結果(平成30年度実施) – 埼玉県

とはいえ、傘をさしたら片手が塞がってしまうデメリットもあります。
三脚を使った撮影であれば、エツミからレインブラケットという、三脚と雲台の間にプレート差し込むことで傘の取り付けができる機材が出ています。(弊社でお取り扱いがないのですが…)
こういったものを使えば日中の撮影でも役に立つのではないかなと思います。


エツミのレインブラケット。
凹みを三脚と雲台に差し込みます。
傘は右側の長ネジのところで固定できます。

カメラに白いタオルを被せて撮影

日陰もないし、日傘をさせるロケーションでもないよという場合は、カメラに白いタオルを被せて撮影するのも効果があります。
なぜ白いタオルか?というと白は太陽光を反射するため、熱を持ちにくい性質があります。
他にも黄色や薄い色なら同じ効果を期待できます。
逆に黒や濃い色は太陽光を吸収してしまうため、熱を持ってしまいます。
ウェザーニュースが服の色での温度差の違いを実験していますので、よろしければそちらもご覧ください。

「風がほとんどない気温30℃の屋外で実験したところ、5分間日光に当てただけでシャツの表面温度は大きく変わりました。
白色のシャツが気温と同じ30℃なのに対し、黒色や深緑色のシャツは50℃を超え、その差が20℃以上になったのです。

熱中症予防に効果的な服の色は?表面温度は20℃の差 – ウェザーニュース

USB給電を使う

こちらは一眼レフ向けではなくアクションカメラ向けの方法。
GoProなどのアクションカメラはバッテリーを外した状態でも、モバイルバッテリーでUSB給電を使えば撮影できます。

バッテリーを使って長時間撮影を行うと、バッテリーが高温になっていき、それが原因で本体も熱を持ってしまい録画が止まってしまうことがあります。
モバイルバッテリーを使う方法であれば、発熱の元になるバッテリーが本体にはないため、オーバーヒートによる録画の停止を防ぐことができます。
この方法は炎天下だけでなく、長時間の撮影が必要な時にも有効です。
デメリットとしてはUSBケーブルを差した状態で撮影となるので、防水性は期待できません。
水に濡れたりする場所ではおすすめできません。

冷却用のファンを取り付ける

上位機種のカメラによっては冷却用のファンがついたものがありますが、普通はついていません。
それなら外付けで付けちゃおうという方法。
冷やしたいところに、両面テープなどでファンを取り付けて、電源はモバイルバッテリーという具合に。
見た目はすごいことになりますが、ファンで冷やすことができるので効果は抜群です。


チルト液晶のカメラの取り付けはやめた方がいいです。


こんな感じで取り付けができます。

写真に写っているファンですが、ヨドバシで1000円しないで売っていました。
電源もUSBから取れるものなんて、最近は出ているんですね。

この方法で気をつけることとして4点。
背面液晶の可動方法を確認。
ファンの大きさを間違えると装着ができない。
モバイルバッテリーの置き方の工夫。
背面液晶を元に戻す時は、ファンを外してから。

背面液晶の可動方法が2つあります。
上下に移動するチルト液晶とカメラ横などに液晶が移動し、角度を自由に調整ができるバリアングル液晶があります。
チルト液晶の場合、上記の写真の様にファンを取り付けるスペースが狭いことがあります。
ファンに関しては4cmくらいのものであれば大抵の機種に取り付けができるかなと思います。
モバイルバッテリーは、カメラのリグを組んでどこかに固定したり、延長用に少し長めのUSBケーブルを用意して、ポケットにモバイルバッテリーを入れてしまうなど、少し工夫が必要になります。
ファンをつけっぱなしで背面液晶を元に戻してしまうと破損につながってしまう可能性があるので、そこは気をつけましょう。

タイムリーなネタですが最近、富士フィルムからFUJIFILM X-H2S専用の外付け冷却ファンというものが発売されました。
冷却ファン FAN-001 | Accessories | 富士フイルム Xシリーズ & GFX

冷たいものを当てるのはNG

冷たいものを当ててカメラを冷やすをという方法を真っ先に思いつくかと思いますが、こちらはあまりおすすめできません。
というのも熱い状態を急激に冷やしてしまうと、カメラ内で結露が発生してしまう可能性があります。
冷たい飲み物をコップに注ぐと、コップの外側がくもって水滴がつくのも結露の一種で、カメラでも同じ様なことが起きてしまい、サビやカビなどが発生してして、破損の原因になってしまう可能性があります。

高温に強いカメラってないの???

もちろんあります!!
LUMIXシリーズは0〜40℃までの温度は確実に動作する様に作られています。
さらにS1H、S1、GH5などのプロモデルは、-10〜40℃までの気温で確実に動作することが保証されています。

ちなみにファンが搭載されているカメラのお取り扱いがございます!

LUMIX DC-S1H



LUMIX DC-S1Hの詳細はこちら!

LUMIX DC-GH6



LUMIX DC-GH6の詳細はこちら!

SONY FX3



SONY FX3の詳細はこちら!

炎天下の中や暑い場所での撮影、ご自身のこまめな水分補給や熱中症対策も大切ですが、カメラの方も気にかけてあげてくださいね!

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東京カメラ機材レンタルでは法人はもちろん、個人の方向けのカメラレンタルも行っております。
こういったものを撮りたいなどのご相談もスタッフが親身になってご対応いたします。

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5日以上のレンタルで割引も適用されます。詳しくは弊社料金プランをご覧ください。


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